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五月人形作家/平安道斎

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五月人形作家

平安道斎 (東京)【東京都指定伝統工芸士】
【東京都優秀技能者(東京マイスター)】

本名「鈴木道男」。昭和14年東京生まれ。素材のひとつひとつに吟味を重ね、独自の作風を確立。実物の甲冑と同じように和紙や革を用いた製作技法で作り上げる江戸甲冑、金具を組み合わせ純金箔を施すきらびやかな京甲冑と相反する二つの製作技法を体得する技巧師。その作風は現在、第一線で活躍する甲冑師らに多大なる影響を与えている。

江戸甲冑(えどかっちゅう)について

江戸甲冑は、たんに『東京で製作された甲冑(鎧・兜)』というわけではありません。厳選された素材を使用し、なおかつ実物の甲冑を手本にして昔と変わらぬ技法で製作される、落ち着いた雰囲気の甲冑を指します。それらは当然のことながらごく一部の名匠の手により、時間と手間をかけて作り上げることしか出来ません。それゆえに江戸甲冑は、伝統的な技術や技法を取り入れた「美術工芸品」としての価値を持ち合わせているのです。

素材・技法に関して特に注目されるのが、小札板(こざねいた)とよばれる部分です。一般的な観賞用甲冑(節句品を含む)の小札は、一枚のアルミ板で作られているのに対し、江戸甲冑で使用される小札板は、実物同様に一枚一枚、革や和紙の小札を手で並べていき、それらを張り合わせ、その上に幾重にも厚く漆(うるし)塗りが施された小札板を使用します。大きさによっては、小札板をつくる工程だけで数カ月ということも決して珍しいことではありません。

経済産業大臣指定伝統的工芸品「江戸節句人形」について

江戸の人形製作は京都の影響を受け江戸時代初期に始まり、江戸独自のスタイルが確立されたのは、約250年前の宝歴頃といわれています。この頃から、雛人形や五月人形は、写実的で洗練された江戸前の姿となりました。江戸時代後期の文化文政期に江戸の人形文化は最盛期を迎え、江戸時代初期に戸外に飾っていた甲飾りは屋内に飾られ、五月人形や実物の甲冑をモデルにした精巧な飾りの江戸甲冑が作られました。その伝統や技術が認められ平成19年(2007年)に江戸節句人形は、経済産業大臣に伝統的工芸品として認定されました。


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